芸能人の彼と普通の女子高生。
「え、だって、そんなの全然、大川君そういう素振りなかったよね?ていうか、私、こういうの初めてで...、どうしよう....」
どうしようって私が聞いてどうするんだ。
でも、ほんとにどうしよう...。
「素振りも何も。俺からこんなに近付く女子は松田さんだけだよ?今だってほら、こんなにくっついてるじゃん」
ね?と言って大川君はさらに私を引き寄せる。
いやそうなんだけどさ!
もう肩とか腕とかぴったりなんだけどさ!
だってそれは大川君がもっとこっち寄ってって言うから!
「それは一緒の傘に入ってるからであって...。大川君、本当に?」
いつから?
なんで私?
本当に?
聞きたいことは山ほどある。