次期社長の溺愛が凄すぎます!
「ところで、藤宮さんはどの映画が見たいんです。最近、話題作ありました?」

こうなったら行くことは決定しているわけだし、それなら何を観たいのか興味が湧いた。

うちの弟も一応“社長の息子”だけど、さすがに同じようにはならないよね。

まぁ、藤宮さんが和志みたいにコメディやホラー映画が好きって言ったら、好みは人それぞれだよね……と、私は納得しないといけないけど。

「俺のうちにシアタールームがある」

「却下させていただいても?」

微笑みに微笑みを返した。

「予想の範疇だ。麻衣子はハッキリ言わないと、わからないって認識してきたよ」

いやいや、あなたの言い方でしょう。だいたい斜め上な返答が返ってきて戸惑うから。

考えながら、いつの間にかやって来たエレベーターに乗り込み、パネルを操作する。

「逃げませんから、スーツは返してください。本社の部長様に持っていただくのは……」

「社内の役職で気にしているのなら、今はプライベートだよ。女性の荷物を持つのは男としては普通じゃないのか?」

「私、女王様じゃないので、そんな常識だ、みたいなこと言われても困るだけですし。あなたってどういう教育されてんですか」

女性認識してくれるのは嬉しいけど、めちゃめちゃ普通にエスコートされると、照れてしまうと言うか。
< 84 / 197 >

この作品をシェア

pagetop