雨上がり、空を見上げた。
色んな事考えてると涙が出そうになって急いで教室を出た。
後ろから桜の私を呼ぶ声が聞こえたけど振り返らず走った。
とにかく誰もいないところに行きたかった。
私はもう既に泣いていた。
すれ違う人がこっちを見てることでそれに気が付く。
とにかく息が切れるまで苦しくなるまで走って土砂降りの中、気が付いたら屋上にいた。
屋上にはひとつ簡易的な部屋があって、コンテストに出品された在校生の作品が沢山置かれている物置になっている。
不気味すぎて誰も立ち寄らないけれど今の私にはそれがよかった。
部屋の鍵は壊れているのに私が入学した頃から直されてないないのですぐに入れた。
部屋に入った途端に膝から崩れ落ちて大声で泣いた。
誰も見ていない、誰も聞いていないその部屋でとにかく涙が出なくなるまで大声で泣いた。
その部屋の前まで先輩が来ていたとも知らずに。