常に上手な上司の攻略法
「折角ですけど、さすがに6個は食べれないので葉山主任も一緒に食べませんか?」



と聞くと、



「仕方ないな~」



と言いながらコーヒーを淹れる準備を始める。



「私がやりますよ!」



と言うと、




「あなたはお誕生日なんだからおとなしく座って待ってなさい!」




なんて笑いながら返されたので、素直に自分の席につく。




「そういえば紅松さん、コーヒー飲める?」




と聞かれ、




「カフェオレにすれば飲めます!」




と答える。




葉山主任は少し笑いながら、ミルクとスティックシュガーを1つずつ受け皿に乗せて持ってきてくれた。




いただきまーす!と言って早速ミルクと砂糖を入れてコーヒーを飲んでみるが、それでも苦い。




もう一本砂糖を取りに行って全部入れ、ケーキを頬張っていると、




「甘いのプラス甘いのってすごいね」



と葉山主任に言われる。



確かに糖分摂り過ぎだとは思うけど、これくらいが丁度良いのだ。




好きなもの選んでと言われ、



モンブラン、チョコケーキ、フルーツタルトを平らげる。




葉山主任は



「甘いの苦手なんだよな~」



なんて言いながら、



残りのショートケーキ、チーズケーキ、ティラミスを



ブラックコーヒーと共に完食していた。



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