続*もう一度君にキスしたかった
「で……彼と何を話してたの?」

「えっ?」

「僕のいないとき」


捕まった腰はそのまま朝比奈さんの膝に乗せられ、しっかりと背後からホールドされた。


すっかり忘れてしまっていた私は、朝比奈さんが何のことを言ってるのかすぐにはピンとこなかった。


「あんなに真っ赤になって、すごく気に入らないんだけど」


しかも話の詰め方がかなりストレート。
率直すぎる。


「え……っ、あ。あれは、別に……朝比奈さんが気を悪くするような話は……」

「うん、だからその話を教えて?」


お腹に回った手の指が、するするとトップスの裾を捲り上げ……お腹の肌を撫でてはむにむにと弄ぶ。


「や、ちょっと、やめてください……くすぐったい」


最近、体重増えたっけ。
それほど気にならなかったけれど、指でこうしてわざとらしく遊ばれているということは朝比奈さんは気になっているということだろうか。



「もしかして口説かれた?」

「なんでですか、既婚者ですって! お子さんもいるとこでそんなわけないじゃないですか。それにそんな軽い人じゃないですよ」

「あの男の人となりまで知らないし、真帆は可愛いから心配」


朝比奈さんが口からザラザラ砂糖を吐き出した。

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