どっちが年上だか分らない

その日の講義も終わり大学を出ようと正門に向かっていると
正門前に天王寺が立っていた
やれやれここまでしつこいのも相当だな、もはやストーカーにちかい
拓斗は何食わぬ顔で正門を出ようとしたところを天王寺に止められた

「草壁君待って話を聞いて!」

全くこんな王道でよくやるよ
そう思い先に帰ろうとすると拓斗に腕を取られた
勘弁してくれよ、たく

「草壁君が好きなの、私とつき合って」と天王寺が必死な顔をするも
拓斗は顔色ひとつ変えず

「断る」と一刀両断、彼女の横を通り抜けようとすると腕を掴まれた
彼女も必死だ

「どうしてよ!私の告白を断るなんて、他に好きな人でもいるの?」

「アンタに答える義務はない」と彼女の腕を振り払い正門を通り過ぎた、すると

「私に逆らったらどうなるか分ってるの?
草壁君どうなるか分らないんだから!」
おっ、ついに権力振りかざしてきたな 
まわりの見物人は呆れた顔でオレたちを見ていた

そんな彼女の声も無視してオレたちは大学をあとにしたが

「パパに言いつけてやるから」と小さく呟いたのは聞こえなかった


< 11 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop