どっちが年上だか分らない

拓斗side

家に帰ると天王寺とその父親が家に来ていた
まさか家にまで押しかけてくるとは・・俺がリビングに入ると

「拓斗ここに座れ」と親父に言われ
ため息をつきながら座ると天王寺の挑戦的な目があった

「拓斗は天王寺さんのお嬢さんと付き合いはあるのか?」
と聞かれたが
「全くない」と返事をすると天王寺の顔が歪んだ、そして

「どうやら娘は拓斗君に好意を持っているみたいで
交際を申し込んだが断られたと言っている
娘のことをどう思っているのか直接君の口から聞きたいと思ってね」

「由佳里さんとは恋愛感情以前に友人としての付き合いもありません
そんな関係の中で何かが芽生えるわけもなく
好意を寄せられても気持ちに答えることはできません
なのではっきり断ったほうがいいと思いました
この先も自分の気持ちが変わることはありません」

と言うと天王寺は小さくパパと言い腕を掴んでいた

「由佳里諦めなさい、はっきり断られたんだ
引き際と言うのも大事だぞ」

「・・・」

「草壁さんすみませんでした
どうも娘のこととなるとつい口を出してしまいまして
親が顔を出すことではないのについ・・」

「仕方ない、親なら子供が可愛いのは当たり前だ
あまり娘さんを叱るなよ」

「親父?」と拓斗が父親を見ると

「実は俺と天王寺さんは同じ大学でね、1年違いなんだよ
学生時代はサークルでよく一緒に行動したっけな」

「懐かしい、あれから何年経つのか
サークルは楽しかったですね」と学生時代の話に花が咲いていた

あっけにとられながら2人を見ているそばで
天王寺は唇をかみしめたまま俯いていた
多分こうなるとは予想していなかったんだろう
親に泣きつけば何とかなると今までもそうしてきたが
今回はそうはいかなかった

しかし親が話の分る人で助かった、これで諦めてくれればいいが・・・


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