どっちが年上だか分らない
近くで待っていた翔ちゃんに会いクルマに乗りこむとすぐに発進した
クルマの中では一言も発せずにただ窓の外を眺めていた
何とか納得してもらえたようだけど最後喋り方が変わっていた
多分あれが本当のあの人なのだろう
話はついたけど会社のほうは大丈夫なのだろうか
何もしてこなければいいのだけど
クルマはようやくマンションに着いた
部屋に入ると早速話した内容を2人に聞かせた
そして翔ちゃんが話し始めた
「藍島博人28歳、藍島不動産御曹司
営業課所属で仕事はかなりできる、たしかにそこまでは合っている」
「そこまで?」
「仕事はできるがそれ以外はロクでもない奴だ
特に女性関係に関してはかなりだらしない
取引先の女子社員に手を出し結構問題を起こしている
社長の息子ということで意見する人間もいないからやりたい放題らしい
水城の会社でも数人アイツとつき合っていたと言う女性がいた
で、水城も目をつけられたという訳だ」
「もう大丈夫かな?」
「断言は出来ないが多分大丈夫だろう
ただひとつ気になることがある」
「何?」
「水城に振られたことで今度は会社に何かしてくるかもしれないということだ
平社員だけど御曹司であることには変わらない
もしかしたら権力振りかざしてくるかもしれない
見た感じ変なプライドは高そうだからな」
