釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~


:部下から聞いてるよ。誰よりも早く出社をして頑張っていた君なら、何処でもその魅力を発揮できると信じている。

大丈夫。困ったことがあればいつでも誰かがフォローする。

だから今後も君に期待しているよ。


なんとも言えない安心感。

それと同時に 「俺が君を守るから」あの日の響君の言葉を思い出して


顔がほころんで、涙が零れた。

思ってもいなかった社長からの優しい言葉と、響くんの優しが、どこか重なって、私の右手をきゅっと握りしめたくれたあの手の温もりを思い出したら・・・


余計に

会いたくなった。

響君はもう・・・

私のことなんて忘れちゃったかな?

朝早く、誰もいない会社のエレベーターの前で

あんな風にちょっとした雑談をしてたあの頃が、とても遠くに感じてしまう。

どうせ会えないなら

せめて、夢の中で、あの時間に戻りたい。

未来のない関係なら、過去に戻りたい。

欲張りすぎる願いが

叶いますように・・・。

君を思い浮かべて眠りについた。



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