社長は今日も私にだけ意地悪。
「社長のことが、好きなんです。美咲さんとのこともあるし、簡単に付き合ってくださいなんて言えないけど。でも……」
やっぱり好きなんです、と彼に伝える。
気持ちを伝えるのは凄く恥ずかしいし、緊張する。
目を真っ直ぐに見つめることは更に難しい。
でも、見つめた。私の気持ちの全てが伝わる気がしたから。
届いて、お願い。
すると社長は、少し驚いた表情で二重の目を何度も瞬かせ、そして。
「そういうことか」
と、何かに納得したかのように、ふぅ、と深い息を吐いた。
「まず。美咲と俺が恋人関係だと思っているのなら、それは誤解だ」
「……え?」
「社内でそういう噂があるのを知っていたにもかかわらず、それを無視していた俺達にも非があるかもしれないが、無視していたのはやましいことが何もないからという意味もある。芽衣も、そんな噂を鵜呑みにするな」
嘘……ただの噂? 確かに佐藤さんも、二人が付き合っていると断定した訳ではなかったけれど……。
「で、でも私、見ましたよ。社長と美咲さんがオフィスを歩いていた時、社長は笑顔で美咲さんの頬に触れていました」
「いつの話かわからないが、そう言えば美咲の顔にごみが付いていたのを取ってやったことがあったな」
「ごみ?」
「笑顔で、って言うけどさ、俺は仕事中は誰に対しても笑顔だし。まあ殆どが嘘笑いだけどな。……ほんとの自分を見せるのは芽衣だけだから」
甘く囁かれるようにそう言われ、熱をもった私の身体は更にボッと熱くなる。
やっぱり好きなんです、と彼に伝える。
気持ちを伝えるのは凄く恥ずかしいし、緊張する。
目を真っ直ぐに見つめることは更に難しい。
でも、見つめた。私の気持ちの全てが伝わる気がしたから。
届いて、お願い。
すると社長は、少し驚いた表情で二重の目を何度も瞬かせ、そして。
「そういうことか」
と、何かに納得したかのように、ふぅ、と深い息を吐いた。
「まず。美咲と俺が恋人関係だと思っているのなら、それは誤解だ」
「……え?」
「社内でそういう噂があるのを知っていたにもかかわらず、それを無視していた俺達にも非があるかもしれないが、無視していたのはやましいことが何もないからという意味もある。芽衣も、そんな噂を鵜呑みにするな」
嘘……ただの噂? 確かに佐藤さんも、二人が付き合っていると断定した訳ではなかったけれど……。
「で、でも私、見ましたよ。社長と美咲さんがオフィスを歩いていた時、社長は笑顔で美咲さんの頬に触れていました」
「いつの話かわからないが、そう言えば美咲の顔にごみが付いていたのを取ってやったことがあったな」
「ごみ?」
「笑顔で、って言うけどさ、俺は仕事中は誰に対しても笑顔だし。まあ殆どが嘘笑いだけどな。……ほんとの自分を見せるのは芽衣だけだから」
甘く囁かれるようにそう言われ、熱をもった私の身体は更にボッと熱くなる。