社長は今日も私にだけ意地悪。
長々と新婚生活の邪魔をしていても仕方がないので、遅くならないうちに帰ることにした。
「凛くん、また遊びに来てね」
「ああ」
玄関先で広香とそんな会話を交わすと、うっかり響 涼太と目が合ってしまった。
うん、気まずい。また来るぜ、と言えるような関係でもないし、かと言って無視して帰るのも広香の前で感じ悪いし……とかなんとか考えていると、響 涼太の方から口を開いた。
「俺さっき、君の仕事に興味はないって言ったけど」
「あ⁉︎」
何で帰り際にその話をぶり返す⁉︎ あぁ、本当にムカつく奴だ! 広香も「涼太さん、そんなこと言ったんですか⁉︎」と、目を丸くして驚いている。
でも。
「だけど、応援はしているよ。身体に気を付けて頑張って」
そんなことを言うもんだから、拍子抜けしてしまう。
「ああ。絶対有名になってやるよ」
「全国区に顔を出したいなら、うちの会社のCMで起用してやろうか」
「それだけはお断りだ! 馬鹿にすんじゃねえよ!」
「涼太さん! 凛くんも! もう!」
前言撤回。響 涼太はやっぱりムカつく奴だ。
マンションを出て、駅に向かって歩きながらボンヤリと考える。
広香は相変わらず可愛かったけれど、まだ好きとか、そういう感情はもうない。寧ろ、響 涼太と幸せになってほしいと願う。
『良いマネージャーに担当してもらっているんだな。
君達の成功と、君達の未来が輝かしいものでありますようにと強く願っているのが伝わってくる』
……そうだな、俺は今は、恋愛よりも音楽重視の生活だ。
大人しく、マネージャーの言うことを聞くとしますか。
俺はベースを担ぎ直し、近くのスタジオへ向かうことにした。
*番外編.凛太郎side End*
「凛くん、また遊びに来てね」
「ああ」
玄関先で広香とそんな会話を交わすと、うっかり響 涼太と目が合ってしまった。
うん、気まずい。また来るぜ、と言えるような関係でもないし、かと言って無視して帰るのも広香の前で感じ悪いし……とかなんとか考えていると、響 涼太の方から口を開いた。
「俺さっき、君の仕事に興味はないって言ったけど」
「あ⁉︎」
何で帰り際にその話をぶり返す⁉︎ あぁ、本当にムカつく奴だ! 広香も「涼太さん、そんなこと言ったんですか⁉︎」と、目を丸くして驚いている。
でも。
「だけど、応援はしているよ。身体に気を付けて頑張って」
そんなことを言うもんだから、拍子抜けしてしまう。
「ああ。絶対有名になってやるよ」
「全国区に顔を出したいなら、うちの会社のCMで起用してやろうか」
「それだけはお断りだ! 馬鹿にすんじゃねえよ!」
「涼太さん! 凛くんも! もう!」
前言撤回。響 涼太はやっぱりムカつく奴だ。
マンションを出て、駅に向かって歩きながらボンヤリと考える。
広香は相変わらず可愛かったけれど、まだ好きとか、そういう感情はもうない。寧ろ、響 涼太と幸せになってほしいと願う。
『良いマネージャーに担当してもらっているんだな。
君達の成功と、君達の未来が輝かしいものでありますようにと強く願っているのが伝わってくる』
……そうだな、俺は今は、恋愛よりも音楽重視の生活だ。
大人しく、マネージャーの言うことを聞くとしますか。
俺はベースを担ぎ直し、近くのスタジオへ向かうことにした。
*番外編.凛太郎side End*


