社長は今日も私にだけ意地悪。
その後、私はRED searchの四人に連絡をし、仕事のことで相談がしたいから予定を合わせてほしいと伝えた。
偶然にも今日の午後なら全員が集まれるとのことで、更には打ち合わせ室も使用予定がなく空いており、十四時にオフィスへ来てもらった。
木崎さんだけではなく全員に来てもらったのは、オファーを掛けられた木崎さんにだけ相談するのはまるでコソコソしているような気がしてしまったから。
他の三人がどう思うかは分からないけれど、情報の全てを四人で共有していきたい……彼等にはそんなマネジメントをしていきたい、と思ったからだ。
やって来た彼等には、テーブルの前に各々座ってもらい、私は立ったまま、いただいた仕事についてを極力感情的にならないように説明した。
意外にも、木崎さん以外の三人は「凄いじゃん! 引き受けなよ!」「俺達にとっても良い話だ」「うん、頑張れ」と、この仕事に肯定的だ。
メンバー内の一人だけが選ばれたことに対して何か言う人もおらず、私はホッと胸を撫でおろす。
それならば、あとは当の木崎さんからの承諾の返事をもらうだけ……と思ったのだけれど。
「そんな仕事、俺はやらねぇ」
と言って、フイッと窓の外を向かれてしまう。
う、嘘でしょ。他の三人が了承してくれたって、本人が首を縦に振ってくれなきゃ意味がないのに。