キミはずっと、かけがえない人



「何気なく優しくするからでしょー」

「じゃあ、いじめた方がいい?」

「……それも嫌だ」

「わがままだなぁ」



そう言いながらも笑っているし、どことなく嬉しそうだ。

いつの間にか、普通通りだし。

たまに見せる切なそうな表情はなんなんだ。

そんなことを聞いたところで、答えてはくれないだろうけど。



「さて、亜依も調子戻ったみたいだし。ヤろうか」

「……は?」



にっこり笑って、何を言っているんだ、この人は。

イヤ、私の勘違いかもしれない。



「何を?」



だから、念のため聞いてみる。



「何って、決まってるじゃん。エッチ。あ、セックス?」

「ちょっと、言い替えても同じことー!」



正直にストレートに真顔で言われる。




< 138 / 210 >

この作品をシェア

pagetop