キミはずっと、かけがえない人
ここで涙を使うか。
じいさまには通用しないと思うけど。
「そんな格好で、何を認めろと?何より、アンタは湖陵が欲しいだけだろう」
げっ、1番最悪なヤツ。
それがバレているのも最悪だし。
「そんなの、この子だって一緒じゃないですかっ」
開き直ったように言いながら、私を指差す。
はぁ?この人、何言ってんの?
アイツが湖陵の者だろうが、どうでもいいし。
むしろ、そんなのいらなくて一般の方が良かったし。
「何も知らんのに、この子のことを口出しするな」
迫力ある睨みに、彼女はビクッと震えて何も言えなくなる。
この睨みは効くわ。
私もされたら何も言えない。
「少なくとも、この子は湖陵が欲しい訳ではない」