キミはずっと、かけがえない人



「……日本語通じませんか?あなたさっき、会長に認めないと言われたじゃないですか。
そのケバいメイクでおいくつか分かりませんが、イイ大人ですよね?子供じゃないんだから、いつまでも自分の思い通りに事が運ぶと思わない方がいいですよ」

「なっ……!失礼にも程があるわよ⁉」

「どっちがですか。勤務時間中に会社まで押し掛けてくるそちらの方が失礼だと思いますが」



本当にめんどくさい。

帰れって言ってんのに、帰らないとか。

しかも、自分に非があるのに認めようとしないとか。

前回の人よりめんどくさい。


そんな彼女に呆れていると、急に笑い声が聞こえる。

誰かと思えば、じいさまに専務とやらに、その上社員の男性まで肩を震わせている。



「会長が気に入る訳ですね」



専務が笑顔でそんなことを言う。

自分の娘に対して色々言っているから怒られるかと思ったけど、そうじゃないらしい。



「はっきり物を言うところ、誰に対しても媚びないところ、物怖じしないところ。満点ですね」




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