キミはずっと、かけがえない人
とにかく、言われる通りにワンピースに着替える。
サイズがピッタリってなんだろう。
抜け目がないな。
他人から見て、似合うか似合わないか不安はあるけど。
それでも、こんなプレゼント、嬉しいに決まってる。
姿見の前で、何度もくるくる回ってみる。
……って、こんなことしている場合じゃない。
早く行かないと、催促が来るかもしれない。
えっと、とりあえずバッグを……って、コレでいいかな。
それから、タクシーを呼んで。
少しメイクを直して。
準備万端にして出掛けた。
タクシーの運転手さんに告げた目的地に到着すると、彼が待っていた。
しかも、タクシーの支払いを私がする前に完了させてしまう。
またしても、払わなかった。
それに文句を言ってもどうにもならないから黙っていた。
何を言っても、私からお金を受け取らないんだから。
「……うん、似合うね」
私の全身をじっくり見たあと、そんなことを言う。