キミはずっと、かけがえない人
10th*ずっとかけがえない人



クリスマス当日に、彼からの全ての告白を受けた。

私にとってサプライズはあったけど、すっきりした。

でも、さてどうする?って、何が?

私は、首を傾げる。

すると、話す前に渡してきた小箱を手に取り、開けた。

そこには案の定、指輪があった。

その指輪を箱から取り出す。



「手、出して」

「え?」

「いいから」



何をするのかは、ある程度予想がつく。

そこまで世間知らずじゃない。

だから、簡単に手を差し出していいのか迷った。

でも、今までの話しからすると、想いは同じであって、難しく考えることじゃないのか。



「ごちゃごちゃ考えずに、手を出す」

「あ、はい」



迫力に押されて、手を差し出した。

そしたら、予想通り薬指に指輪をはめられた。




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