キミはずっと、かけがえない人



こんな人だっただろうか。

14年の間に、何かが積もりに積もったのだろうか。

私ばかりが好きなんだと思っていたのに。


でもそれは、会社の総会にまで表れた。

当初の予定通り、彼の身分と副社長への就任が発表された。

そこで、やっぱり女性を中心に色めき立つ。

どうにかモノにしたいと考え始めただろう矢先に、結婚も発表された。

そして、私が紹介され、秘書になることも言われた。

私を見たとたんの反応は考えていた通り。

コレなら勝てる、というものだ。

私の存在を無視してアプローチをしようと、みんなが思っているだろう。

だけど、その考えもすぐに打ち消されてしまう。



「今後、社長や副社長には秘書以外近づくことは出来ない。用事があれば、必ず秘書を通せ。そもそも、一般社員は関わることはないと思うが」



会長であるじいさまが、ぴしゃりと言い放った。




< 204 / 210 >

この作品をシェア

pagetop