キミはずっと、かけがえない人
その上で、耳元でそんなことを言うものだから、なんか恥ずかしくなってくる。
そんな様子だって、みんなに見られているのに。
いい加減離して欲しいけど、言ったところで離してはくれないだろうから諦めているけど。
普通に歓談が始まっても、彼は隣から離れない。
まぁ、知らない人ばかりだから助かるけど。
「亜依ちゃんっ」
それなのに、なぜか名前で呼ばれる。
「あっ、お姉ちゃんっ」
それは、父の兄の娘さん。
つまり、従姉妹だった。
「そっか。お姉ちゃんはここで働いていたんだっけ」
「びっくりしたよー。副社長を発表したと思ったら結婚してて、その相手が亜依ちゃんだったなんて」
「まぁ、驚くよね……。玉の輿に乗りたい訳じゃなかったんだけどな」
「でも、亜依ちゃんはここで働いている訳じゃないのに、どうやって知り合ったの?」