キミはずっと、かけがえない人



っていうか、ヤバイ。

頭では違うことを考えていても、だんだん体が反応してくる。

離れるどころか、角度を変えて何度もしてくる。

それに対して、押している手の力も抜けてくる。

それに気づいた彼は、唇を離すことなく、胸を押している私の手をそっと胸から離す。

手に力が入らないため、それに抵抗も出来ない。

ようやく離れた時には、全身に力が入らなくなっていた。



「そういう顔、出来るようになったんだなぁ」



私の様子を見ながら、そんなことを言う。

どんな顔をしているかなんて、私自身分からない。

でも、彼がニヤニヤしているということは、今までとは違うのだろう。

だいたい、キス自体久しぶりの私には、刺激が強すぎる。



「そういえば、俺と別れてから彼氏いなかったんだっけ?」

「なっ、何で、そんなことを、知っているのよっ……」



確かに彼氏と呼べる存在はいなかったけど、それをこの人には話していないはずなのに。




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