キミはずっと、かけがえない人



そう反論すれば、彼はニヤリと笑う。



「結婚するにあたり、じいさんが全て調査済みだよ」

「はぁ?」

「湖陵の嫁に相応しいか、亜依の全てを調べている。どこで働いていたとか、男関係とか。友達も含めて。秘書の資格、持ってんだろ」

「えっ?そんなことまで?」

「だから、目をつけられるんだって。男関係だって、少し遊んでいたことはあるけど、たいしたことじゃない。今は綺麗だから、なんの問題もないって」



秘書検定は、何かの役に立つかもしれないと思って社会人になってから取った。

こんなことになるとは思わなかったから。

1人で生きていくためには、資格はあった方がいいと思ってた。

でも、取るべきじゃなかったかな。

しかも、遊んでいたって……。

あのじいさまはどこまで知っているんだ。

このことは、たった1人にしか言っていないことなのに。

プライベートも何もないわ。



「んー、胸の大きさは相変わらずか。でかいな」

「……は?」




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