キミはずっと、かけがえない人
それで、連れて行かれたとこにも驚いた。
まさかの、ホテルのレストラン。
しかも、お見合いの場所とは違うけど少しお高いとこだ。
「ちょっ、ちょっと、私払えないよ?」
焦って小声で彼に言う。
ディナーともなれば、1人万は越えるだろう。
はっきり言って、そんな余裕はない。
「亜依に払わす訳ないじゃん」
「え?」
おごりな訳?
それもどうかと思うけど。
「湖陵様、お待ちしておりました」
レストランに入るなり、正装したお兄さんが名指しで言う。
どうやらここは、彼らの行きつけらしい。
さすが湖陵家だな。
案内された席だって、個室だ。
しかも、2人にしては広い。
絶対こんなところで食事なんて出来ないわ。