キミはずっと、かけがえない人
席に着くなり、飲み物がつがれる。
「じゃあ、乾杯」
よく分からないけど、乾杯するままに飲んだ。
そして、何も言わずとも料理が運ばれてくる。
普段食べない物が出てくるから、なんだか緊張してしまうけど美味しかった。
そのためか、お酒も進んだ。
これで、明日も仕事とか嫌だなぁ。
彼との食事は、意外にも楽しかった。
さすが女慣れしているだけのことはある。
でも、湖陵の名を隠していたのなら、こんな場所で食事はしていないか。
「相変わらず、お酒強いな」
「そっちは、多少強くなったみたいだね」
以前は、一緒に飲むことなんてなかった。
だから、実際はどのくらい飲めるのかなんて知らない。
それでも、弱いと聞いたことがあったから。
「仕事で飲む機会も多いからな。鍛えられた」