キミはずっと、かけがえない人



彼の言葉通り、初めてだった。

14年前、お互いが初めてで何も分からなくて中途半端になってしまった。

それでも触れることはやめなかったけど、最後まですることはなかった。

コレが、唯一の後悔だった。

今までで1番大好きだった人と、初めてをするチャンスを逃したのだから。

私も恥ずかしさがあったから、こうじゃない、ああじゃないなんて言うことが出来なかった。

そしたら、完全に別れて逢わなくなってしまった。

だから、2度と出来ないと思った。


なのに、なぜ。

何で今なんだ。

何がなんだか、よく分からない。


そんなことを思っていると、彼がゴソゴソ動き出した。



「えっ?ちょっと待って。何してるのっ」



ゴソゴソしているかと思えば、また私の体に触ってくる。



「ん?まだ足りないから」

「は?ちょっと、私は無理っ」

「大丈夫。明日は休みなんだし」




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