キミはずっと、かけがえない人
お昼過ぎて起きると、なぜか彼が一緒に出掛けようと言い出した。
一緒に住み始めてから、一緒に出掛けるなんて1度もなかった。
外食はあったけど、こんな明るいうちから出掛けるなんてなかったのに。
急にどうしたと言うのだろう。
どこへ行くのかと思えば、隣町のショッピングモール。
これって、普通のデートじゃないんだろうか。
そんな疑問を持ちつつも、自然と手を繋いで歩く。
一瞬驚いて放そうとしたけど、放れなかった。
私は、人に見られないかドキドキしているのに、彼はお構い無し。
それどころか、楽しそうだ。
「ねぇ、急にどうしたの?」
「何が?」
「今まで一緒に出掛けるとかなかったじゃん」
「亜依が慣れたみたいだし。俺は、ずっと一緒に出掛けたかったけど」
「え?」
この人、本当に何を考えているんだ。
全然分からない。
もう、考えるだけ無駄なのかもしれない。