ワンだふる・ワールド ~飼育系女子の憂鬱な1週間



桜上水駅に着くと、真っ直ぐにマンションへと向かう。
疲れからか、足元がおぼつかない。


部屋に入るなり、ソファに腰を下ろして天井を仰いだ。
こっちの気も知らずにハチはシェパードとの会話を振り返っていた。  



「いやぁ、大和部長さ、
デキる男ってのはやっぱり違うな。
いろんな事知ってるし、考え方というか、
物事の観点が違うよ。」  



「そう?…まぁ、異例の出世人だからね。」  



「やっぱ、男は仕事できないと…な。
俺も頑張らないと…」  



――ハチ、あなたはさっきの罰として
家事も頑張らないとね。  



「それより、なんか頭痛いから、
夕飯はおねがいしてもいい?」  



「あ、ああ、それはいいけど…
大丈夫か?…
まぁ、昨日から大変だったからな。
よし、じゃあ精のつく物でも作るよ。」  


そう言うと、早速近くのスーパーへとハチは買い物に向かった。



忠犬らしい見事な働きっぷりだ。



 
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