エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「一ノ瀬社長には頭が上がりません。ですが、弊社の技術力にご賛同いただいた結果だと思っております。もちろん、できる限り早く返済するつもりですし、そのための努力は惜しみません」
「言葉で言うのは簡単ですね」


彼女のひと言が胸をえぐる。
だけど、翔さんがくれた未来を潰すつもりはない。


「申し訳ありません。私どもはひたすら精進しますとか申し上げられません」


もしかしたら、あの融資のほうにはほんの少し私情が入っていたかもしれない。

というのは……あの一千万がブランピュールとは一切関係がなく、翔さん個人の持ち出しだからだ。


けれども、仕事は別。
彼がブランピュールのトップとして下す指令には、おそらく一切の私情はない。

前回持ってきたサンプルはすべて不採用になっているし、当然他の繊維メーカーの生地も採用している。


「そうですか。前にも申し上げましたが、社長の、いえブランピュールの未来に暗い影を落とされるようなことがあれば、遠慮なく排除させていただきます」
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