エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
彼が楽しそうに聞いてくれるので、つい口も滑らかになってしまう。


「おー、それはプレゼントしないとね」
「あっ、催促したわけじゃなくて……」
「わかってるよ。でも砂羽の大切な友達なら喜んでプレゼントするよ」
「ありがとうございます」


私の周囲の人たちにまで気を使ってくれる彼に、心が温まった。


レストランを出た私たちは、どこに行くあてもなくふたりで街を歩いた。
お腹がいっぱいなはずなのにアイスクリーム専門店の前で足が止まる。


「翔さん。あのアイスおいしそうです」
「よし、買おう」


彼は私の提案に実にうれしそうに反応し、三段重ねを注文してくれる。


「食べきれないですよ」


私にアイスを持たせた彼に言うと、「俺も食うからいいって」とワッフルを握る私の手ごと口に持っていき、スプーンも使わずカプッとひと口食べてしまう。


「あっ!」
「ほら、気をつけないと。早い者勝ちだって言っただろ?」
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