エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
金曜は、翔さんに夕食を作るためにスーパーで買い物をして、部屋に向かった。

リビングに行き、まずは大きな窓から夜景を眺める。
この景色が気に入ってしまったのだ。

キラキラ輝く街並みをしばらく堪能して、キッチンに戻ると調理開始だ。


今日は翔さんも私も好きなエビを使ったアヒージョを作る予定。

彼から、私が飲むことができたあの貴腐ワインのうちのひとつ『トカイ・アスー・エッセンシア』というワインが手に入ったと連絡が来たからだ。
なんでも、中には百五十万近くもするものもあるらしい。

アヒージョの他にもリゾットなどを作っていると、玄関の鍵がガチャッと音を立てた。


「おかえりなさい!」


すぐに火を止め玄関に走ったが、翔さんのうしろに稲田さんが立っていたので一瞬思考が固まる。


「稲田、今取ってくる」
「承知しました」
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