エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「そっか。届かないか?」
「はっ、そうじゃなくて……」


たしかに彼と私の身長差は二十センチほどもある。
けれども、届くとか届かないとかいう問題じゃない。


「はい。これなら届くだろ?」


彼は腰を折り、顔を近づけてくる。

どうしよう。
彼に助けてもらったのはたしかだし、メチャクチャ感謝もしている。
だけどやっぱり自分からというのは気が引ける。

でも、翔さんはもう目を閉じてしまった。

もう、こうなったら!

私は意を決して彼の肩をつかみ、ほんの少しだけ唇を重ねてからすぐに離れた。


「足りない。もっと砂羽が欲しい」


だけど……彼はそう囁き、私の頭を抱えるようにして唇を押し付けてくる。


「んっ……」


唇を割って入ってきた舌が私の口内でうごめきだすと、声にならない甘いため息が漏れてしまう。

何度も離れてはすぐにつながる激しいキスは、乱暴なようでいて優しい。
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