エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「砂羽のことばかり考えてた」


情熱的なキスから私を解放した彼は、突然そう口にした。


「ふと気を抜くと、砂羽の顔が浮かぶ。今頃どうしてるんだろうと心配になる」
「翔さん……」
「俺をこんな気持ちにさせたのは、砂羽が初めてだ」


彼は真剣な眼差しを私に向ける。
彼と視線を絡ませているのがいたたまれなくなりうつむくと、「砂羽」と呼んだ彼が私の顎に手をかける。


「はー、砂羽と一緒にいると気持ちを抑えられない。砂羽がここにいてくれるのが、うれしくてたまらない」


彼はそうつぶやいたあと、もう一度唇を重ねた。

今度は触れるだけで離れてくれたが、かえってそれが照れくさいのはなぜだろう。

それでも、私を求めてくれる強い気持ちがうれしくて彼を見つめると、プイッと顔を背けてしまった。


「あんまり見るなよ」


え……。耳が赤い気がするけど、もしかして照れてるの?
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