エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
一流のデザイナーに何度も描きなおしてもらえるなんて、なんて贅沢なんだろう。


「ありがとうございます」
「こちらこそ。どんどんきれいになっていく砂羽を一番近くで見ていられるなんて幸せだ」


そんなことを面と向かって言われても、なんと答えたらいいのかわからない。


「だから、離さないよ」
「翔さん……」


彼が私の腰を抱き艶めいた声で囁くと、たちまち心臓が暴れだし体がカーッと熱くなる。


「さて、そろそろ夕飯にしようか。今日は昼を食べ損ねてしまって」
「お忙しいんですね」


それなのに、峰岸織物のことまで気遣ってくれて、ありがたいのひと言だ。


「そうだな。けど、俺には砂羽がいる。それだけで頑張れる」


私の肩を抱いた彼は、頬を緩めた。



皿洗いまで済み、家に帰る準備をしていると、翔さんが私の隣にやってきた。


「砂羽。一緒に暮らさないか?」
「一緒に?」
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