エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「探してまいります。どんなものでしょう?」
「失礼ですが、お仕事をされている部屋に入らせていただいてもいいでしょうか? 私でないとわからないと思います」


あの部屋は翔さんにとってとても大切な空間だ。
私も彼が家にいるときにしか入らないようにしている。

それなのに、稲田さんを入れてもいいのだろうか。

無意識に眉間にシワが寄ってしまう。


「すみません、大至急なんです。一大事なんです!」


稲田さんが顔を引きつらせひどく焦った様子なので、渋々了承することにした。
もしかしたら不測の事態が発生しているのかもしれない。


「わかりました」


翔さんに、仕事部屋にあると指示されてきたのだろう。
そう思い、稲田さんを部屋に上げた。

部屋の入り口から中を眺めていると、彼女はデスクの上にあったデザイン画数枚をカバンに入れたあと、棚にあったファイルから何枚も抜き取っていく。
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