エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
頭の切れる人で、翔さんの要求に『できません』と言ったことがないらしい。
そして、不満ひとつ漏らさずついてきてくれたと、翔さんは感謝までしていた。
それほど信頼していた部下に裏切られてしまった翔さんの胸の内を考えると、ため息が出てしまう。
それから二時間。
稲田さんが姿を現す気配はない。
もしかしたら昼食を食べに出るんじゃないかと期待していたけど、それも無理そうだ。
そうなると、帰宅する時間まで待つのは難しいかもしれないと思った瞬間。
「あっ!」
ビルからすらっとした背の高い、四十代くらいの男性が出てきた。
あれはたしか、マルグリットの社長だ。
そしてそのうしろに見たことがある顔がある。稲田さんだ。
黒塗りの車がスッと入ってきて玄関に横付けされる。
このまま行かせるわけにはいかない。私は社長の前に飛び出した。
「待ってください」
「あなた……」
稲田さんが私に気づき、驚きの声を上げている。
そして、不満ひとつ漏らさずついてきてくれたと、翔さんは感謝までしていた。
それほど信頼していた部下に裏切られてしまった翔さんの胸の内を考えると、ため息が出てしまう。
それから二時間。
稲田さんが姿を現す気配はない。
もしかしたら昼食を食べに出るんじゃないかと期待していたけど、それも無理そうだ。
そうなると、帰宅する時間まで待つのは難しいかもしれないと思った瞬間。
「あっ!」
ビルからすらっとした背の高い、四十代くらいの男性が出てきた。
あれはたしか、マルグリットの社長だ。
そしてそのうしろに見たことがある顔がある。稲田さんだ。
黒塗りの車がスッと入ってきて玄関に横付けされる。
このまま行かせるわけにはいかない。私は社長の前に飛び出した。
「待ってください」
「あなた……」
稲田さんが私に気づき、驚きの声を上げている。