エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
指を絡めて私の手を握る彼は、空いたほうの手で器用に帯を解いていく。
そしてそれがストンと床に落ちると、私を抱き上げベッドルームに向かった。

私をベッドに優しく下ろしてくれた彼の胸元は、着物が乱れてしまって大胸筋が見え隠れしている。

それを見ているのが恥ずかしくて顔をそむけると、彼は私の顔の横に両手をつき「砂羽」ともう一度私の名前を口にする。

恐る恐る視線を合わせると、切なげな顔をした彼の顔が視界に入る。


「怖い、な」
「えっ?」
「もし砂羽がいなくなったらと思うと、怖い」


翔さんも? 私も彼を失ったら、どうしていいかわからない。


「でも、砂羽がどこに逃げても俺は追いかける。逃げられないから、覚悟して」


こんなふうに想ってくれる彼となら、絶対に幸せになれる。
私は大きくうなずき、彼の首のうしろに手を回してしがみついた。
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