エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「あっ!」


翌朝目を覚ますと、一糸纏わぬ翔さんの厚い胸板が目の前にあって、大きな声を出してしまった。


「砂羽、起きた?」


寝ぼけ眼で私を抱き寄せる彼は、「もうちょっとこうしてて」と離してくれない。


「えっ、ちょっ……。起きますからっ!」


自分もまだ裸なことに気がつき、半ば無理やり彼の腕から逃れて広いベッドの端まで逃げた。
けれども、服を着ていないので出ていけない。

どうしようかと迷っていると、彼が近づいてきてうしろから抱きしめてきた。


「体、平気?」
「……は、はい」
「かわいかったな。昨日の砂羽」


そんなこと、改めて言わないでほしい。
あぁっ、もう、顔から火を噴きそうだ。


「シャワー浴びる?」
「はい」


もう、『はい』しか言えない。

すると彼は私から離れていき……クローゼットからTシャツを出してくれた。

大きなTシャツは太ももまで隠れたが、それでもまだ恥ずかしい。


私が彼の前を駆け抜けるとドアが閉まった向こうで「ははははっ」と大笑いされてしまった。
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