エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「俺の部屋だけど?」


平然とした顔の彼が奥にあるドアを開けると、ベッドルームが別にあるという贅沢ぶり。


「倒れそうです、私」
「これくらいで倒れるなよ」


彼は白い歯を見せているが、私は本気で卒倒しそうだ。


「あっ! これ、翔さんですよね」


ベッドルームのサイドテーブルに写真立てがあるのに気づいて、手に取った。


「そんなの忘れてた。小学校の卒業式のときの写真だな」


翔さんはもうこの頃から整った顔立ちで、卒業証書を手にして微笑んでいる。


「モテたでしょう?」
「まあ、中学生くらいから、よく告白はされたかな」
「すごいんですね」


自分で聞いたのになんだかおもしろくない。
だからか棒読みになってしまった。

私の隣にやってきた彼は、クスクス笑う。


「砂羽。もしかして嫉妬してる?」
「し、してません」


と言いつつも、胸はこんがりと焼けている。


「中学生の頃の話だよ?」
「だって、そのあともモテたんでしょ?」
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