エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
私が尋ねると彼はニヤリと口元を緩め、私を抱き寄せる。


「やっぱり嫉妬してるんじゃないか」
「あ……」


もやもやしていることを暴かれてしまい、実に気まずい。
『過去のことなんて気にしません』というような大人の女でいたかったのに。


「砂羽。もっと嫉妬して」


色気を纏った声で囁かれ、たちまち体が熱くなるのを感じる。


「どうしてですか?」
「砂羽にやきもちを焼かれると、愛されてるって自信が持てる」


自信って……。私は翔さんのことしか目に入らないのよ?


「わ、私……翔さんが好きなんです。過去の翔さんも全部私のものにしたいくらいなんです」


勇気を振り絞り気持ちを伝える。

私だって、彼と関わったことのある女性にヤキモキしてしまう。
私の知らない翔さんのことを知っていると思うと、うらやましい。

盛大に告白したはいいが気恥ずかしくなり、彼の肩に顔を埋めて隠した。

それなのに、すぐ引き離されてしまう。
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