エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
運命の歯車が順調に動き出し、この上ない幸せに包まれていた、とある天気のいい朝。
会社に出社すると、母が大興奮して私に駆け寄ってきた。
「砂羽! あのね、あの……」
「ちょっと、どうしたの? 落ち着いて」
最近上向きになりつつあった業績がまた悪化したのではないかと息を呑む。
ただ、母の顔は沈んではいない。
「今度できる隣町のカルチャーセンターから電話が入って……」
母は興奮気味でなかなか話が進まない。
そのカルチャーセンターの規模は大きく、三千人ほど収容できる大ホールを持つ予定。
半年ほど前から何度も足を運び、緞帳を売り込んできたけど、もしかして……。
「砂羽ちゃん、やったよ!」
母からすべてを聞き終える前に、事務所に顔を出した橋さんに満面の笑みでそう言われ、受注したのだと確信した。
「久々の緞帳づくりだよ。綴織を作れるなんて、もう二度とないかと思ってた」
「えっと……」
会社に出社すると、母が大興奮して私に駆け寄ってきた。
「砂羽! あのね、あの……」
「ちょっと、どうしたの? 落ち着いて」
最近上向きになりつつあった業績がまた悪化したのではないかと息を呑む。
ただ、母の顔は沈んではいない。
「今度できる隣町のカルチャーセンターから電話が入って……」
母は興奮気味でなかなか話が進まない。
そのカルチャーセンターの規模は大きく、三千人ほど収容できる大ホールを持つ予定。
半年ほど前から何度も足を運び、緞帳を売り込んできたけど、もしかして……。
「砂羽ちゃん、やったよ!」
母からすべてを聞き終える前に、事務所に顔を出した橋さんに満面の笑みでそう言われ、受注したのだと確信した。
「久々の緞帳づくりだよ。綴織を作れるなんて、もう二度とないかと思ってた」
「えっと……」