エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「なんだ。そうだとよかったのに。ま、おねだりされなくてもするけどね」


翔さんはニヤリと笑い、すぐに唇を落とす。
ただいまのキスはもう毎日のことだけど、ドギマギしてしまいうつむいた。


「あはは。かわいいな。これくらいで真っ赤になってたら、身が持たないよ。続きはあとでね」


それって、つまり……。
軽く固まっていると、彼は「着替えてくる」とベッドルームに行ってしまう。

あっ、お礼を言うんだった……。
我に返った私は、彼を追いかけた。


「翔さん!」
「どうした?」


ネクタイを緩めている彼は、不思議そうに私に尋ねる。


「綴織緞帳の注文が入ったんです!」
「本当か?」


彼の目が一層大きくなる。


「はい。営業はかけていたんですけど、あまり反応はなくて。きっかけはブランピュールの商品なんです。責任者の娘さんが着ていらっしゃって、うちの会社に興味を持ってくださったとかで……あっ」
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