エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
次に目覚めたときには、一ノ瀬さんはいなかった。
窓に歩み寄りカーテンを開けると、太陽がもう昇っている。


「え……」


いや、それより……。
なんて素晴らしい眺めなの? 

街並みが一望でき、かつ、海まで見える。
まるでこの景色の持ち主になったかのような気分だ。


振り返って改めて寝室を眺めてみると、私の部屋が三つ分くらいはある広さに驚愕する。

そういえば……部屋に入ってきたとき、両手を広げてもあまりあるような大きなテレビを見たような。
別に部屋があるってことだよね。

考えを巡らせていると部屋のドアが開き、一ノ瀬さんが顔を出した。


「起きた? 頭痛はどう?」
「すっかりよくなりました」


彼は昨日とは違い、シンプルな白いTシャツにチノパン姿だ。


「これ、持ってきたから、よかったら着て。家にあった試作品だけど」


彼が差し出したのは、淡いピンクのワンピースだった。
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