エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
どうやら一ノ瀬さんもお肉好きらしく、最初に手を伸ばしている。

それからは、量が多すぎてパンを残してしまったものの、他の物は全部堪能した。


「おいしかったです」
「食べられてよかった。少し休憩してから帰ろう。峰岸さんの家には連絡を入れてもらってあるから心配しないで」
「あっ!」


家のことなんて頭から飛んでいた。


「そんなご配慮まで……ありがとうございます」


峰岸織物の電話は、休日や夜間は自宅に転送されるようになっている。
だから伝わったのだろう。


「あっ、でも男が電話をするとかえって心配するかなと思って、ホテルの人に頼んだんだ。体調がすぐれないので泊まるけど、疲れただけだから心配はいらないと伝えてもらってある」


どれだけ気配りのできる人なんだろう。


「助かります」
「うん。もう少し横になる?」
「いえ。こんなにぐっすり眠ったのは久しぶりで……。もう十分です」
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