エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「失礼します。ブランピュールの一ノ瀬です」
そして……十四時きっかりに、彼は秘書を伴いやってきた。
「本日はご足労下さり、ありがとうございます」
母が挨拶をしている横で、私も頭を下げる。
「いえ。私が見たくてお邪魔したんです。時間がなくて……早速ですが拝見できますか?」
チラッと私にも視線を送ってくれた彼を伴い、事務所の隣に併設されている工場へと向かう。
「昔とは違い、随分規模も小さくなってしまいまして」
母の言葉に一ノ瀬さんはうなずいている。
「ですが、伝統を守っていらっしゃることは耳に入っております。私も新しいものばかりを追い求めるのではなく、古きを知りそこから学びたいと思います。温故知新、ですね」
彼は謙虚な人だ。一代でこれだけ大企業に育てたんだから、もっと横柄でもよさそうなものなのに。
「峰岸さん、先日言っておりましたデザインです」
一ノ瀬さんは柔らかな笑みを浮かべて私に差し出す。
そして……十四時きっかりに、彼は秘書を伴いやってきた。
「本日はご足労下さり、ありがとうございます」
母が挨拶をしている横で、私も頭を下げる。
「いえ。私が見たくてお邪魔したんです。時間がなくて……早速ですが拝見できますか?」
チラッと私にも視線を送ってくれた彼を伴い、事務所の隣に併設されている工場へと向かう。
「昔とは違い、随分規模も小さくなってしまいまして」
母の言葉に一ノ瀬さんはうなずいている。
「ですが、伝統を守っていらっしゃることは耳に入っております。私も新しいものばかりを追い求めるのではなく、古きを知りそこから学びたいと思います。温故知新、ですね」
彼は謙虚な人だ。一代でこれだけ大企業に育てたんだから、もっと横柄でもよさそうなものなのに。
「峰岸さん、先日言っておりましたデザインです」
一ノ瀬さんは柔らかな笑みを浮かべて私に差し出す。