エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「拝見します」


彼からデザイン画を受け取り視線を落とすと、肌が粟立つのがわかる。

そこに描かれていたワンピースは、私がもらったフレアタイプのスカートではなく、タイトですこぶるセクシーだ。

襟元は着物の半襟を彷彿とさせるように二重になっていて、なおかつ、細いベルトは帯締めのようだった。

といっても、あきらかに着物ではなく洋服で、見事に和洋折衷が表現されている。

斬新でかつ大胆。
他では見たことがないデザインだ。

私の話からインスピレーションをなんて言っていたけれど、本当だったんだと感じる。


「これ……」


言葉を失くしていると橋さんも覗き込んでくる。


「なんと! 我が社のためのようなデザインだ……」


橋さんの声に、一ノ瀬さんはにっこり微笑む。


「峰岸織物さんに出会えなければ、これは生まれませんでした。感謝しております」
「そんな。こちらこそ!」


恐縮して頭を下げると、一ノ瀬さんは続ける。
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