エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「うわー」


思った通り。
エントランスよりずいぶん階層が高いせいで、遠くまで見渡せる。
大きなビルがあちこちに見え、車の通りの多い道路は光の束ができている。

私はしばらくその光景に目を奪われた。

そしてしばらく堪能したあと、さっそくキッチンへ。
シンクはピカピカだったが、コーヒーカップが洗うことなく置かれていた。

緊張しつつもこれまた大きな冷蔵庫を開けたものの、ほとんどものが入っていない。
買ってきたものを放り込み、いよいよ調理開始だ。


調理道具は一通りそろっているけど、どれもあまり使われた形跡がない。
いろんな引き出しを開け、道具一式取り出してから手を動かし始めた。


今日作るのは、デミグラスソースで煮込んだロールキャベツ。
他にも、トマトとチーズのサラダや、かぼちゃのスープなどをこしらえた。


「できた」


すべてが出来上がったのは、二十時を越えたところだった。
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