エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「せっかくこんなにおいしそうな食事を作ってもらえたのに、ひとりでなんて寂しいじゃないか。ふたりで食べたほうがおいしいに決まってる」


たしかに、ひとりの食事は味気ない。


「ですが……」


ホテルに泊まったときは体調不良で仕方がなかったとしても、今日は違う。
一ノ瀬さんとふたりきりなんて、やはり気まずい。


「それじゃあ、これも代償。俺と一緒に食事をすること。当然それも含んであったつもりなんだけどな」


呆れ声を出している彼を前に、『帰ります』とはもう言えない。

結局、私の分も用意して大きなダイニングテーブルに並べた。


「まともな夕食は、久しぶりだ。接待は多いけど、商談しながらでは食べた気がしないからね。ありがとう」
「いえ。お口に合うといいんですが……」
「いただきます」


彼は本当にうれしそうに微笑み、ロールキャベツにナイフを入れる。
そして器用にナイフでソースを絡めて口に運んだ。
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