【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。




っと言っても、確かにまい実ちゃんの言ってることは当たってるから言い返せない。


カリカリのポテトに紛れたしなしなのポテトをつまみ、食べる。


ジュースをストローで飲むまい実ちゃんが、話を続ける。



「でもさ……実際どうなのよ」


「なにが?」


「あんたの気持ちよ」


「私の……気持ち?」


まい実ちゃんが、トンッとテーブルにジュースを置いて、眉間にシワを寄せた。



「ミア先輩のこと、好きなの?それとも嫌いなの?どっちなの」


「そんなの……」


「分かんないとは言わせないよ。
 詩、いい加減素直になりなよ。
 あんた、私には強がってたけど……斉藤先輩に振られたときの傷、まだ癒えてないんでしょ?」


「……」


「ラブレターを先輩の友達の前で読まれるなんて、トラウマもんだもんね。」



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