【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。





小さな波のようにゆらゆらと、ゆっくりだからこそ、相手のペースだからこそ。
流されてしまった私は、ミア先輩の言う通りになってしまう。


スカートのポケットから携帯を取り出すと、真っ黒な画面に指紋(しもん)がついている事が、ちょっとだけ恥ずかしかったり。


でも先輩はそんなこと気にせず、制服のポケットから携帯を出す。


真っ黒な携帯は、今の若者にはそうはいない、パカパカのガラケーってやつで。


ミア先輩が未だガラケーなことに、ビックリした。




「先輩、ガラケーなんですね」


「まあね。携帯そんなに使わないから。興味ないし」


「へぇー、意外」


「スマホだとメッセージアプリとかあるじゃん?
 あんなのが流行ってくれたおかげで、女の子にそのアプリのID教えてってしつこくされちゃって大変だし。
 意地でもガラケーでいたいよね」


「モテる男って大変なんですね~」


「他人事だねー、天沢ちゃん」


「そりゃあ、他人事ですから」


「冷たい子。でも天沢ちゃんのそういうとこ好きだよ」


「えっ」


「ツンツンしてて、ハリネズミっぽい」





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