【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
でもまあ、ラブレターが無事戻ってきてくれたことに胸を撫で下ろす。
封筒に貼られているハートのシールが、粘着力を失って、取れかけてたけど。
ミア先輩が中身を見た形跡はなくて。
それに嘘臭い人ではあるけど、ラブレターの中身を見るほど、私にも人にも興味がなさそう。
「天沢ちゃん」
ーーっと。家に帰ろうと先輩に背を向けた瞬間。
名前を呼ばれて、また視線を先輩に渡す。
先輩は長い足で一歩だけ前に進むと、グンッと私との距離を縮める。
「どうしたんですか?」
「せっかくだし、携帯の番号教えてもらおうと思って」
「……へっ?」
「ほら、早く出しなって」
「あっ、はい!」