【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。









「えっ!?あのミア先輩と、あんた知り合いなの!?」



教科書を(わき)に挟みながら、移動教室へと長い廊下を友達の古泉(こずみ)まい実ちゃんと歩いていると。


まい実ちゃんが普段から大きい声よりも、倍以上の声を出すから、ビックリして挟んでいた教科書をバサバサと落としてしまう。



広がった教科書を取りながら、まい実ちゃんを睨む。



「声大きいよまい実ちゃん……」


「ご、ごめん」 




ミア先輩と初めて会ったときの話や、昨日の出来事。

イライラしすぎて、まい実ちゃんに愚痴ってしまった。


ミア先輩って名前に食いつくまい実ちゃんは、先輩のファンなんだろうか。



「てかそんなことより、ミア先輩と知り合えるなんてラッキーじゃん!!」


「らっ……ラッキー?」      
  

興奮でバシバシと手加減なく私の背中を叩いてくるまい実ちゃん。




「そうだよ!ミア先輩っていったらあんた。
 この学校の色男NO.1なんだから!!」 

「たっ、確かに色気はあるけど……そんなにいいかなあの人」


「はあー!?あんたなに言っちゃってんの!!
 そんな贅沢なこと、私ら平凡野郎が言っていい言葉じゃないから!!」


「……」






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