【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
◇
「えっ!?あのミア先輩と、あんた知り合いなの!?」
教科書を脇に挟みながら、移動教室へと長い廊下を友達の古泉まい実ちゃんと歩いていると。
まい実ちゃんが普段から大きい声よりも、倍以上の声を出すから、ビックリして挟んでいた教科書をバサバサと落としてしまう。
広がった教科書を取りながら、まい実ちゃんを睨む。
「声大きいよまい実ちゃん……」
「ご、ごめん」
ミア先輩と初めて会ったときの話や、昨日の出来事。
イライラしすぎて、まい実ちゃんに愚痴ってしまった。
ミア先輩って名前に食いつくまい実ちゃんは、先輩のファンなんだろうか。
「てかそんなことより、ミア先輩と知り合えるなんてラッキーじゃん!!」
「らっ……ラッキー?」
興奮でバシバシと手加減なく私の背中を叩いてくるまい実ちゃん。
「そうだよ!ミア先輩っていったらあんた。
この学校の色男NO.1なんだから!!」
「たっ、確かに色気はあるけど……そんなにいいかなあの人」
「はあー!?あんたなに言っちゃってんの!!
そんな贅沢なこと、私ら平凡野郎が言っていい言葉じゃないから!!」
「……」